今頃、上野の東京文化会館では、『ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2015』の上演中です。
このコンサートは2003年から毎年のように大晦日に開催されています。
ベートーヴェンの交響曲を第1番から第9番まで演奏する、長い長いコンサートです。
午後13時に始まり、0時に終了します。
以前は14時から日付が変わって元旦の1時に終了していました。
休憩を入れて約11時間!
大晦日という慌しい時期に、約半日かけて聴くには相当の覚悟が必要になります。な~んて大袈裟な(笑)
ここ2~3年はその覚悟がなくて遠ざかっていますが、このコンサートの事は忘れたことがありません。
今年も家で寝ているコースを選びました…
チケットが完売になったのも知っていましたが、ふと今朝になって当日券はないものかと、東京文化会館の代表電話番号に問い合わせをしたのでした。
完売してしまうと、このコンサートは当日券は出ないんですよね。
以前も同じ様に当日の朝に電話したことがあって分っていたのに、確かめずにいられませんでした。
行かなければ行かないで未練が残るし…
やはりチケットを買えば良かったです。
でも今日は早く起きたから既にもう眠いです。
コンサートに行っていたら、間違いなく寝ていたでしょう。
特に交響曲第6番田園の長閑な曲を聴いたら、絶対眠くなります。
2~3年前からちょこちょこ夜勤を始めて睡眠時間が不規則になったのが、行かなくなったきっかけだったかもしれません。
行って寝てしまうと勿体無いですものね。
今年の年末は、他の第九のコンサートにも行きませんでした。
別に年末だからって、第九を聴きに行く事もないですよねぇ。
何故年末は第九なのか?
前のブログでも書いた記憶があります。
何故年末は第九なのかは有名な話です。
何度も書くのもどうかと思うので省略しましす。
まだ知らない方で興味のある方は、調べてみ下さいね。って、それでいいのか?!
それから、ベートヴェン以外にも多くの作曲家が交響曲第九番を作曲しているのに、第九と言えば何故ベートーヴェンなのか?
まぁそれは、第九の中で一番有名だからですよね。
ベートーヴェン以外で有名な第九は、ドヴォジャーク(ドボルザーク)の第九、新世界交響楽でしょうか。
ベートヴェンの第九同様、一般的もによく知られた曲だと思います。
第二楽章のラルゴ等は特に有名で、「遠き山に日は落ちて~♪」の歌詞でも知られています。
そういえば、ベートーヴェンの第九の第二楽章と、ドヴォジャークの第九の第三楽章は、曲の出だしの感じが似てます。
第九ついでにもう一つ。
第九で連想するのが、交響曲第九のジンクスです。。
『交響曲第九を作曲した音楽家は死ななければならない』
これも有名な話です。
ベートーヴェンが第九を作曲した後、死去したのがジンクスの元になったそうです。
交響曲を9つも作曲するには命を削り、霊感も使い切ってしまうって事ですね。
ベートーヴェン以降のジンクスだから仕方ありませんが、そんな事言ったら生涯に40曲以上(諸説あり)もの交響曲を作曲したモーツアルトなどはどうなってしまうのでしょう。
しかしドヴォルジャークの交響曲も第九が最後。ブルックナーもです。
迷信におびえて、9番目の交響曲に別名付けるマーラーは臆病すぎませんか。
そのマーラーも交響曲第10番が未完で終わっています。
大地の歌なんて別名つけて逃れようとしても無駄でしたね…
作曲家が命を削って作曲した第九ですから、心して聴かなければなりません。
今年はCDで第九を鑑賞しました。
ワグネリアンはワーグナー以外は聴かないと言われている通り、私はワグネリアンなので、幅広くクラシック全般を聴く訳ではありません。
それでもベートーヴェンは割りと好きで、ショルティ指揮とティーレマン指揮の交響曲全曲のCDを持っています。
第九だけの単品なら、上記2名の指揮者の他、トスカニーニ指揮、フルトベングラー指揮、シノーポリ指揮、エッティンガー指揮の合計6枚のCDがあります。
最近はネットで色々聴くことが出来るので、CDを買う機会が少なくなりました。
最後に買ったのが、エッティンガー指揮の第九です。
去年の東京フィルのコンサートに行った時に買ったものです。
エッティンガー指揮の第九のCDを聴いて、2015年の締めとします。